【業績UP!! 課題解決にはコトやモノでなくファンクションに視点を移すこと】
突然ですが、技術士試験は課題解決能力を問う試験です。
私は技術士です。
だから、技術者の中でも課題解決能力があると認められています。
では、課題解決とは何か?
その前に「課題」とは、
簡単に言うと「目的・目標とのギャップ」を埋めるためにすべき「コト」です。
それを解決する方策は、課題を達成できない「真因」に対策することです。
<コトやモノに解決策を求める訳>
真因とは、原因や要因です。
よく、上司は原因追及して解決すること!!といいます。
その場合、よくやるのが発生事象に対して「起こっているコト」に注目し、
「あるツール」で解決しようとします。
そして、やるコトやモノの導入が目的となり、結局解決ができない、
導入したモノは使わざるを得ない・・・となります。
コトやモノへの直接的な問題点抽出は表面的です。
真因は、そのモノやコトの源である、
目的や機能、意図、理由(背景)などのファンクションです。
例えば、忙しくて人手が不足している場合を考えてください。
人材不足は、表面に現れた「コト」です。
その裏にある「真因」があるはずです。
表面的な原因である「コト」をいくら考えても、恒久的対策にはなりえません。
<木を見て森を見ず>
有名な言葉です。
俯瞰した視点で物事を見れば、今まで見ていた景色の小ささがわかり、
発生している「コト」や「モノ」のファンクションに目が行くようになります。
品質管理で有名な田口メソッドでも
「品質が欲しければ、品質を測るな。機能性を評価せよ。」
という言葉があります。
直接的なコトやモノには革新的な問題解決が思い浮かびません。
機能性=ファンクション
に目を向けて、多面的な視点を持つことの重要性を示しています。
<手段から目的へ目を向ける>
解決策は、「手段」です。
でも、表面的な手段では「ぶれ」が生じます。
それは、「ITツールの導入」「人材補充」「アウトソーシング」といった
「コト」や「モノ」に走ります。
最後は、それを使ってどうにかしないといけない・・・・
また、新たな問題発生!!
という負のサイクルが始まる可能性があります。
そこで、設計人材不足をファンクションで検討し、不足する背景や機能を考えます。
どんな機能:設計スキルの確保
どんな働き:図面作成・仕様作成と顧客とのすり合わせ
どんな効用:生産アウトプット、顧客満足向上
どんな役割:仕様決定すること
どんな意図:顧客満足度・利益の高い製品設計人材が必要
では、それぞれの対応策を考えてください。
その時、解決すべきテーマは何か?を再度確認してください。
確認事項は
(1)要求に関すること
(2)問題に関すること
(3)制約条件に関すること
(4)コストや時間に関すること
(5)内部環境・外部環境に関すること
です。
(1)~(5)を勘案した、解決策が目的に目を向けた内容になります。
そして、解決策が目的に対してどの程度アウトプット(効果)できたか?
評価を忘れずに。
<まとめ>
今日は、課題解決についてお伝えしました。
一つ目は、表面的な「コト」や「モノ」に手を打っても無意味なこと、
二つ目は、俯瞰した視点を持つこと、
三つめは、手段から目的へ目を向けること、
でしたね。
課題解決は「コト」「モノ」を入れるのではなく、
「ファンクション」を考え、最終的に目的が何かを再認識すること・・・
これが、面倒でも恒久的対策への近道となります。
AIやIOTといった流行言葉「モノ」や「コト」に騙されないように。
彼らは、それを売りたいだけですから。
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