モノづくり技術力向上コンサルタントの日記

経営と技術を取り持つ解釈士

【モノづくりの技術力向上コンサルタントが考える生産性向上その1~量的充足と質的充足で考える労働価値~】

こんにちは、技術力向上コンサルタントの赤星@技術士です。


日本での生活は便利です。
土日関係なく、24時間営業しているコンビニ、スーパーがあります。
ほしいものは、おおよそ手に入る時代です。


あなたの仕事も
コンビニ化していませんか?
量的充足に満足していませんか?

 

<量的充足を目指したころ>
私は20代のころ、私は毎朝6時30分出勤し帰宅23時頃という
毎日を過ごした時期があります。


不器用ではないのですが、完璧を目指すあまり、
仕事のレベルの高低関係なしに100点を目指していました。


理由があります。
劣等感です。
自信がなかったのです。


学歴もない、仕事もできると思っていないなど・・・
劣等感の塊でした。
学生時代の勉強ができなかったころのふがいなさ・・・
自分は勉強ができないという劣等感。
人の3倍の努力しかない!!
これだけです。


毎日、つらかったですが、モチベーションは維持しました。
あの時の経験が今の私を作ったのだとは思います。

 

<その結果、残ったものは!?>
でも、量的充足で埋まるものは
「会社の業務内容」
だけでした。


当時、設計から生産管理、品質管理、出荷、現場管理・・
すべてを行わなければならない立場でした。


そのため、業務内容を広範囲にかつ深堀する
という作業がいりました。


そのために「量的充足」を行いました。


当時は、マニュアルだの手順書だのルールだの・・・
そろっていない時代。
ノウハウは盗め、みたいな。
特に中小企業で大阪の南の方の企業でしたので、
毎日怒り口調で、かなりしごかれました。
おかげさまで、何事にもビビらない性格になりました。


脱線しましたが、業務のノウハウを知り尽くすための作戦。
その後、ISO取得するためのマニュアルや規定つくりなど・・・
役には立ちましたが、
いまでは企業独自のそのノウハウは忘れました。
11年間やったことを、ほぼ忘れました。


それだけ、別の企業や社会生活、技術士所得には
ほぼいらない知識だったのです。


幸いなことに私は、人には恵まれましたので
その点は鮮明に覚えています。


しかし、業務をこなすことはできないでしょう(同じではないでしょうけど)。

 

<量的充足からの転換>
そこで、生産性向上に必要なキーワード
それが「質的充足」です。
「質」とは、仕事の重要度に対しての成果のレベルです。
時間という概念でなく、成果のレベルです。


重要度が高い仕事は、成果のレベルを上げるための最大限努力をする。


重要度が低い仕事は、他人にお願いするか、隙間時間で60%を目指す。


極端に言えば、「しない仕組み」を自分で作るのです。


自分の許容内のことばかりでは成長しないと思われますか?
それは、量的な充足が重要としている考えが強いからです。


業務の質を上げれば、人は成長します。


日本の経営者、管理職の人は、そのように方向転換すべきです。


私も、前述した経験から部下にはそのように言ってきました。


おかげで、上司には目を付けられて嫌なことも言われましたが・・・
結局、人が社会をつくるのです。


生産性を向上させる施策は、「質的充足」です。


方向転換すべき時期で、これに気づく経営者、管理職者は少ないです。
どこが抜け出すのかは、規模の小さい中小企業でしょう。
小回りが利き、コミュニケーションがとりやすく意思決定できると信じています。

 

<まとめ>
今日は、労働価値についてお伝えしました。
一つ目は、量的充足を得ていたころの苦悩
二つ目は、量的充足では残るものがわずか・・
三つめは、質的充足への転換、
でしたね。

 

経営のヒントになれば幸いです。


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