モノづくり技術力向上コンサルタントの日記

経営と技術を取り持つ解釈士

【モノづくりの技術力向上コンサルタントが考える生産性向上その3~時間をプレゼント~】

こんにちは、技術力向上コンサルタントの赤星@技術士です。
生産性向上の要因である「4M」の視点で
製造業の困りごとの解決の方向性を考えていきます。

<時間をプレゼントする>
単に、有効な時間を創り出して機会を与えることです。
それは、各人の課題をクリアする時間がもて、
生産性が高い仕事がお金を生むのです。
日本の企業風土といえば、
就業時間中は
従業員の時間を奪うことが
当たり前になっています。

働き方改革法>
仕事のやり方について上司から細かい指示を受けず、
働く時間も比較的自由に任されているはずの「裁量労働制」。
しかし現状では、
会社が適切な残業代を支払わないために
悪用されているケースも少なくないというのを知らない人たちが進めている。
データの改ざんという最悪のことまでして。
形式的には「裁量を与えている」として、
「自己管理」としているが、
実際には
企業側が
長時間労働を強制しているのです。
ロボットではないので、人は感情を持っています。
「忖度」
という言葉がはやったのも
日本人独自の文化からでしょう。
労働時間を長くすることが
成果につながるという考え方。
実は、一番生産性を上げて
時間延長なしに
理想の裁量労働制ができる方法があります。

<任せる、見守る勇気>
それが、
「任せる」
ことと
「見守る目を持つ」
ことです。
人は任される(信頼を得るとわかる)と、
がんばります。
就業時間が自由になった分、
働く時間が増える傾向にあります。
なぜなら、求められる業績は変わらないこと、
良い仕事しないといけない
などと考えていると、
つい仕事の「質」にこだわりすぎてしまうからです。
このような過剰労働を強いられる期間が長くなると、
慢性疲労
不眠症
うつ病
といった健康被害が発生する。
そのために、会社を退職せざるを得ないケースも増える。
何が自由になったのか・・
単に時間が自由になって任された分のプレッシャーが
大きくなり、まじめな人ほど労働時間は増え、
精神的にまいってしまう。

<見守ることが最重要>
そこで、「見守る目」が重要なキーワードとなります。
管理者の見守る目ができるかにより、
働き方改革の成功・失敗は決まる。
そこで、裁量労働制を課す場合の仕組みを考える。
管理者のポジショニングである。
まず、職務としての「管理者」を選任する。
職務は、労働環境(明るく働きやすい、忙しい人や困っている人を助ける)
に関する仕事のことです。
職場のスーパーバイザーを選任して、
業務の過負荷を業務管理責任者へ第三者の視点で
コントロールする。
時間管理と、進捗管理の役割を二分する。
この取り組みは、活力のある職場環境作りにもなり、
そこから生まれる製品・商品・サービスは
お客様に喜ばれるものになると考えます。
特に新入社員が入るこの時期は、
上司、先輩、部下という関係が新たに生まれます。
見つめなおす絶好の機会だと考えます。
時間をプレゼントした後は
見守る目が重要であることを
お伝えしておきます。

<まとめ>
今日は、「時間をプレゼント」についてお伝えしました。
一つ目は、裁量労働制が難しいわけ、
二つ目は、任せる勇気、
三つ目は、見守る勇気
でしたね。

経営のヒントになれば幸いです。
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次回は「生産性向上その4「方法」」です。