モノづくり技術力向上コンサルタントの日記

経営と技術を取り持つ解釈士

【モノづくりの技術力向上コンサルタントが考える生産性向上その4~「景色」を変える~】

こんにちは、技術力向上コンサルタントの赤星@技術士です。
生産性向上の要因である「4M」の視点で
製造業の困りごとの解決の方向性を考えていきます。

<いきなりですが、マンネリ化って>
「マンネリ化」
ってご存知ですか?
私は、
「当たり前のことに気づけない状態のこと」
と考えます。
今までの知識や経験、そして自信やプライド・・・・・
世の中の流れや時代の気分や雰囲気、市場の求めるトレンド
は日々変化しています。
例えば、手順書やマニュアルが整わなかった時代は、
先輩のやり方を盗むことが重要でした。
そして、時間をかけて成長する時代でした。
終身雇用制という時代は、
中長期の人の育成方法として常識としていました。
しかし、ISO9000シリーズ所得が推奨されるようになった
1990年代以降、急速にその流れは
「生産性向上」
へシフトしました。
バブル崩壊という時代の雰囲気が一変したことから
急加速しました。

<急変化への対応力が企業の業績を分けた>
この急激な変化についていけない企業はたくさんしました。
何とか乗り切っても、
「空白の20年」
とも呼ばれるバブル以降の
日本のモノづくりは、
「生産性向上」
というマジックワード
低コスト生産
下請けたたき
人件費抑制
取引先の海外拠点化
という流れに翻弄されました。
そのしわ寄せが今の
製品偽装
検査改ざん
など・・・
あってはならないことをしてきた
ツケが表に出てきました。
この数年、やっとチャンスが巡ってきました。
今までの悪しき風習を
「悪いこと」
「良いこと」
に仕分けし、日本自体が正気を
取り戻しつつあるからです。
今が生産性向上の
「景色」
を変えるタイミングです。

<三方良しが基本>
本来の生産性向上は、
「三方良し」
です。
売り手良し
買い手良し
世間良し
となるようなモノづくりの
原点へシフトするのです。
売り手良しは「自社の強みを生かす」こと。
買い手良しは「新サービス提供」のこと。
世間良しは「経済発展と国民の持続的な発展」です。
自社の置かれている立場で
「3方良し」
が達成できることを再認識するアクションを起こしてみてはいかがでしょうか?

<まとめ>
今日は、「「景色」を変える」についてお伝えしました。
一つ目は、マンネリ化が市場の急変化への対応力の妨げに、
二つ目は、急変化の対応力が業績を左右した、
三つ目は、最後は三方良しでなければ生き残れない、
でしたね。

経営のヒントになれば幸いです。
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