モノづくり技術力向上コンサルタントの日記

経営と技術を取り持つ解釈士

「自分視点」を持てる人財が経営者を支える

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こんにちは、技術力向上コンサルタントの赤星(ビジネスネーム)@技術士です。


中小企業経営者は、「答え」をすぐに欲しがります。


当然です!!


経営に直結することは、すぐにでも知りたいのです。


しかしそれが、10年後の経営を揺るがすことにつながりかねないことを気付かないとどうなるのか?


10年前の今頃、景気の底に近い状態でした。


あの時に、「仕掛け」をした経営者は、


今忙しくされています。


ある企業で生産現場を統括していたころ、


リーマンショックにより、一気に受注が減少した時があります。


ピーク時の30%の生産量しか必要ないような「暇さ」でした。


当然週休3日制を行い、給与も下がりました。


その時、私は「生産改善」をするチャンスと考えました。


毎日の生産量が1/3なので、時間的余裕があります。


ただし、「精神的不安」は大きかったのです。


そこで、「JOBローテーション」と同時に、


「現場の改善」を行いました。


いままで担当していない部署での仕事を見ることで、


今まで顕在化していても見えないこと、


顕在化していなかったこと、


を明文化したのです。


各職場リーダーに改善権限を与え、


実行プレゼンを現場で行い、


即時決済します。


プレゼンといっても、
①改善背景と目的
②予想効果(時間や作業負荷など)
③予算と計画内容
④リスク
です。


10分程度で済ませ、
質疑応答10分の合計20分での決済。


椅子には座りません。


チームの意見、
そしてJOBローテーションで来た人の意見を聞くだけなので。


1か月で数件の改善ができ、


半年後の生産回復時には、残業のなく


疲労感も少ない職場が得られる手ごたえがありました。


また、副次効果として、


前後工程の見える化


従業員の意識が変化したこと。


私は、経営者ではありませんでした。


しかし、従業員の雇用と家族を守る義務感があり、


もし、10年後同じことが起こったときにどのようにすべきか?


を考えることができました。


職場の情報を共有して、同じ悩みにすることが「自分視点」だと気付きました。


それを見守ってくれた経営者には感謝でした。


時間や人がいないからといって、


放置していませんか?


人は勝手には育ちません。


自主性を与えて初めて成長するきっかけになるのです。

 

経営のヒントになれば幸いです。
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