モノづくり技術力向上コンサルタントの日記

経営と技術を取り持つ解釈士

【モノづくりの技術力向上コンサルタントが考える生産性向上その4~面倒なことをやってみて感じる~】

こんにちは、技術力向上コンサルタントの赤星@技術士です。
生産性向上の要因である「4M」の視点で
製造業の困りごとの解決の方向性を考えていきます。

<面倒なことを感じることこそ大事>
強みの部分は、面倒なことや手間がかかることが多いです。
このことを率先してやっていくと
新規性の高い生産改革が叶うかもしれません。
でも、何が面倒なのか?
何が・・・
がはっきりしなければ想定もできません。
まずは、面倒なことをやってください。
そして、何が面倒なのか?を知ってください。
自らが率先してやって見せてください。

<やって感じたことから「変えてみる」>
例えば、小説以外の本を読む場合を考えましょう。
多くのみなさんは、
1ページ目から読みますか?
私は、過去はそうしていました。
読んでいるうちに、読み進める気力がなくなってませんか?
それは、自分が欲しい情報が書いていないためです。
では、どうするのか?
作者はだれも1ページ目から読んでほしいとは書いていません。
ストーリーを考えた小説なら別ですが・・・
作者の都合で、1ページ目以降の順番を決めています。
だから、興味があるところから読んでも問題ないのではと感じてください。
いまでは本を手にしたとき、
必ず「目次」と「初めに」を読みます。
その後、本を買った目的を達成するキーワードが書いているところを
重点的に読みます。
その後、必要性を感じれば、
第2優先順位、3位、4位・・・
と読み進めます。
そうすると予想していない
「必要性」を感じない部分が多いことに気づきます。

<効果として、要点の整理と時間短縮>
今まで読んだ本は1冊読むのに1週間程度使っていました。
隙間時とは言え、長い時間を
知りたいことでないことを知るために
費やしました。
最初、気付かなかった本読み方法に改善し、
今までの3倍以上の読書と、
内容の理解度向上につながりました。
いかがですか?
事例は
「面倒なこと」
ではないかもしれませんが、
業務も
全く同じストーリーで展開できます。
まずはやってみて感じてください。
そして、生産性向上につながる
感覚を養ってください。

<まとめ>
今日は、「面倒なことをやってみて感じる」についてお伝えしました。
一つ目は、感じてみないと本当のことはわからない、
二つ目は、変えてみて、初めて気づきが生まれる!!
三つ目は、業務でも同じストーリーをもってやってみる!!
でしたね。

経営のヒントになれば幸いです。
支援や相談等は
お問い合わせフォーム
からお願いします。
なんでも結構です。気軽にどうぞ。

【モノづくりの技術力向上コンサルタントが考える生産性向上その4~立体的に物事の変化を見る~】

こんにちは、技術力向上コンサルタントの赤星@技術士です。
生産性向上の要因である「4M」の視点で
製造業の困りごとの解決の方向性を考えていきます。

<立体的に物事の変化を見るって!?>
行動していくことの大切さ・・・
行動といっても、やみくもでは確率が低くなります。
いかに目標に近づけるか・・・
それには、
「立体的に物事の変化を見る」
ことをお薦めします。
立体的とは3次元空間です。
よく、縦と横のつながりを見るといいます。
実際はその奥にある
「背景」
「常識の変化」
を付け足すことで、
今までの常識を疑い、
そして革新を起こすきっかけにするのです。
また、モノの背景にあるコトを
引き出してみると違う気付きが見えてきます。

<やみくもに変化を求めないこと>
ただし、やみくもに変化を支持するわけではありません。
核となるコトは、
逆に前面に出す
「強み」
です。
前回は、強みにこだわらない行動を!!
といいましたが、
芯となるもの
は持っておきましょう。
「強み」はぶれずに、
周囲を変化させること。
これが正しい
「方法」
です。

<まとめ>
今日は、「立体的に物事の変化を見る」についてお伝えしました。
一つ目は、モノの背景にあるコトを考える、
二つ目は、強みはやはり意識する!!
でしたね。

経営のヒントになれば幸いです。
支援や相談等は
お問い合わせフォーム
からお願いします。
なんでも結構です。気軽にどうぞ。

【モノづくりの技術力向上コンサルタントが考える生産性向上その4~あるモノ、できることから~】

こんにちは、技術力向上コンサルタントの赤星@技術士です。
生産性向上の要因である「4M」の視点で
製造業の困りごとの解決の方向性を考えていきます。

<4Mを活かすも殺すも・・・>
今まで述べた「生産性向上」の

機械
お金
の要素を生かすも殺すも
「方法」
にかかっています。
今ある
「技術」
「技法」
「技能」

「素材」
「設備」
「予算」
「人材」
を活かして、
負荷をかけないことが、
生産性向上の基本姿勢です。
長期間手掛けてきた、
「技術」
「技法」
「技能」
は最大の強みであり、
それを熟知する人材は
使いこなすことの術を知っています。

裏目に出る場合・・・・>
しかし、それが裏目に出ることがあります。
「成長しない心」
です。
人は、ある課題にぶち当たっても
強みで解決できると考えます。
しかし、過去の繰り返しでない
新たな課題に対しては
うまくいかないことも多々あります・・・
そこで、方法として
「転用」
があります。
今あるすべてのことを
今まで使っていない部分に転用すると
どんな化学反応が起きるのか・・・
いわば「実験」してみるのです。
ビジネスは、成果重視でなければならない。
という声も聞こえます。

<「成功は、失敗から生まれること」開き直りができるか>
しかし、成功は
失敗の中からも生まれます。
または、繰り返し試した結果、
思わぬ副産物により、
「転用」
が進むこともあります。
「試すこと」こそが、
今の風潮に合うかどうかを見極める
最大の行動です。
「あるモノ、できることから」
初めて、行動することこそが
生産性向上への近道です。

<まとめ>
今日は、「あるモノ、できることから」についてお伝えしました。
一つ目は、使いこなす「わざ」を知らないと意味がないこと、
二つ目は、強みにこだわらず、実験してみること
三つ目は、あるモノ、コトから初めて行動すること、
でしたね。

経営のヒントになれば幸いです。
支援や相談等は
お問い合わせフォーム
からお願いします。
なんでも結構です。気軽にどうぞ。

 

【モノづくりの技術力向上コンサルタントが考える生産性向上その4~とりあえずはNGワード~】

こんにちは、技術力向上コンサルタントの赤星@技術士です。
生産性向上の要因である「4M」の視点で
製造業の困りごとの解決の方向性を考えていきます。

<良いものは売れる!?>
近年、新興国の台頭もあり
「良いモノが売れる」
ほど、日本製の品質と海外の品質は
ほぼ変わらない分野が急増しています。
液晶や、半導体が典型例。
韓国、台湾、中国などがトップを走っています。
「手作業品」
メイドインジャパン
「職人技」
・・・・・
<日本製はまだ世界一!?>
このようなキャッチフレーズはたくさんあります。
まだ、「日本製は世界一」
という感覚が多いからです。
テレビを
三星電子製でも良い」
というと、妻は
「ありえない」
と言います。
世界ではトップシェアを占める
ブランド品です。
日本製は海外でも
「良いモノ」
という認識は日本人程度持っています。
それではなぜ売れないのか・・・

<三方良しでなければ売れない!!>
「買い手良し」「世間良し」
がないからです。
単に「良いモノ=売れるもの」
という時代錯誤的な発想です。
買い手がいないければ、
「売り手良し」
にもなりません。
更に、最近では市場への投入リードタイムが
短くなってきています。
そのため、「とりあえずやってみてから考えよう」
という風潮がまだあります。
この考えでは、
「企画を感じないモノづくり」
「生産性を考えないモノづくり」
が中心となります。
その場しのぎの
「とりあえずモノづくり」
は、職場ストレスが続き、長期間
何もできないままで終わってしまいます。
「とりあえず」
・・・・・・
言っていませんか??

<まとめ>
今日は、「とりあえずはNGワード」についてお伝えしました。
一つ目は、良いものは売れる神話、
二つ目は、いつまでも日本品質にすがらない
三つ目は、とりあえずでは、三方良しにはならない、
でしたね。

経営のヒントになれば幸いです。
支援や相談等は
お問い合わせフォーム
からお願いします。
なんでも結構です。気軽にどうぞ。

【モノづくりの技術力向上コンサルタントが考える生産性向上その4~「景色」を変える~】

こんにちは、技術力向上コンサルタントの赤星@技術士です。
生産性向上の要因である「4M」の視点で
製造業の困りごとの解決の方向性を考えていきます。

<いきなりですが、マンネリ化って>
「マンネリ化」
ってご存知ですか?
私は、
「当たり前のことに気づけない状態のこと」
と考えます。
今までの知識や経験、そして自信やプライド・・・・・
世の中の流れや時代の気分や雰囲気、市場の求めるトレンド
は日々変化しています。
例えば、手順書やマニュアルが整わなかった時代は、
先輩のやり方を盗むことが重要でした。
そして、時間をかけて成長する時代でした。
終身雇用制という時代は、
中長期の人の育成方法として常識としていました。
しかし、ISO9000シリーズ所得が推奨されるようになった
1990年代以降、急速にその流れは
「生産性向上」
へシフトしました。
バブル崩壊という時代の雰囲気が一変したことから
急加速しました。

<急変化への対応力が企業の業績を分けた>
この急激な変化についていけない企業はたくさんしました。
何とか乗り切っても、
「空白の20年」
とも呼ばれるバブル以降の
日本のモノづくりは、
「生産性向上」
というマジックワード
低コスト生産
下請けたたき
人件費抑制
取引先の海外拠点化
という流れに翻弄されました。
そのしわ寄せが今の
製品偽装
検査改ざん
など・・・
あってはならないことをしてきた
ツケが表に出てきました。
この数年、やっとチャンスが巡ってきました。
今までの悪しき風習を
「悪いこと」
「良いこと」
に仕分けし、日本自体が正気を
取り戻しつつあるからです。
今が生産性向上の
「景色」
を変えるタイミングです。

<三方良しが基本>
本来の生産性向上は、
「三方良し」
です。
売り手良し
買い手良し
世間良し
となるようなモノづくりの
原点へシフトするのです。
売り手良しは「自社の強みを生かす」こと。
買い手良しは「新サービス提供」のこと。
世間良しは「経済発展と国民の持続的な発展」です。
自社の置かれている立場で
「3方良し」
が達成できることを再認識するアクションを起こしてみてはいかがでしょうか?

<まとめ>
今日は、「「景色」を変える」についてお伝えしました。
一つ目は、マンネリ化が市場の急変化への対応力の妨げに、
二つ目は、急変化の対応力が業績を左右した、
三つ目は、最後は三方良しでなければ生き残れない、
でしたね。

経営のヒントになれば幸いです。
支援や相談等は
お問い合わせフォーム
からお願いします。
なんでも結構です。気軽にどうぞ。

【モノづくりの技術力向上コンサルタントが考える生産性向上その4~本企画への思い~】

こんにちは、技術力向上コンサルタントの赤星@技術士です。
生産性向上の要因である「4M」の視点で
製造業の困りごとの解決の方向性を考えていきます。

今日からは、「生産性向上その4」について10回のシリーズで書いてみます。
生産性向上の要因である「4M」の視点で
製造業の困りごとの解決の方向性を考えていきます。
4Mの「方法:Method」です。

<4Mのおさらい>
4Mとは、下記の頭文字を表しています。
人:Man
機械:Machine
お金:Money
方法:Method
です。
その1では、「人」の視点から9回にわたり書いてみました。
一番生産性に直結するのは「人」の意識、コミュニケーション、考え方など
だと考えます。
人が変われば、環境は変わります。
その2では、「機械」について書いてみました。
ツールとして使いこなすことを忘れず、いかに活用するか?がポイントです。
思考ツールに「PDCA」があります。
「コト」×「モノ」=「高価値」
についても書きました。
その3は、「お金」です。
お金は、機械同様に人の生活を豊かにするものです。
最近はお金を出せば手に入る時代になり、便利になりました。
お金がなければ「モノ」は作れません。
「機械」を保全するにも「お金」がいります。
生産性向上には欠かせない「お金」です。
お金は、労働により生まれます。
適正な労働環境とすることで
お金は循環します。
働き方改革を例に最後は書きました。

<方法がなければ伝わらない>
今回は、その4「方法」です。
モノづくりは
様々な「方法」
をもって生まれます。
また方法がある理由は、
なければ伝わらないからです。
特に、1つのモノづくりでも
企業それぞれ100社あれば100通り以上のやり方があります。
実体験をもとに、わかりやすくお伝えしようと考えています。
よろしくお願いいたします。

経営のヒントになれば幸いです。
支援や相談等は
お問い合わせフォーム
からお願いします。
なんでも結構です。気軽にどうぞ。

【モノづくりの技術力向上コンサルタントが考える生産性向上その3~時間をプレゼント~】

こんにちは、技術力向上コンサルタントの赤星@技術士です。
生産性向上の要因である「4M」の視点で
製造業の困りごとの解決の方向性を考えていきます。

<時間をプレゼントする>
単に、有効な時間を創り出して機会を与えることです。
それは、各人の課題をクリアする時間がもて、
生産性が高い仕事がお金を生むのです。
日本の企業風土といえば、
就業時間中は
従業員の時間を奪うことが
当たり前になっています。

働き方改革法>
仕事のやり方について上司から細かい指示を受けず、
働く時間も比較的自由に任されているはずの「裁量労働制」。
しかし現状では、
会社が適切な残業代を支払わないために
悪用されているケースも少なくないというのを知らない人たちが進めている。
データの改ざんという最悪のことまでして。
形式的には「裁量を与えている」として、
「自己管理」としているが、
実際には
企業側が
長時間労働を強制しているのです。
ロボットではないので、人は感情を持っています。
「忖度」
という言葉がはやったのも
日本人独自の文化からでしょう。
労働時間を長くすることが
成果につながるという考え方。
実は、一番生産性を上げて
時間延長なしに
理想の裁量労働制ができる方法があります。

<任せる、見守る勇気>
それが、
「任せる」
ことと
「見守る目を持つ」
ことです。
人は任される(信頼を得るとわかる)と、
がんばります。
就業時間が自由になった分、
働く時間が増える傾向にあります。
なぜなら、求められる業績は変わらないこと、
良い仕事しないといけない
などと考えていると、
つい仕事の「質」にこだわりすぎてしまうからです。
このような過剰労働を強いられる期間が長くなると、
慢性疲労
不眠症
うつ病
といった健康被害が発生する。
そのために、会社を退職せざるを得ないケースも増える。
何が自由になったのか・・
単に時間が自由になって任された分のプレッシャーが
大きくなり、まじめな人ほど労働時間は増え、
精神的にまいってしまう。

<見守ることが最重要>
そこで、「見守る目」が重要なキーワードとなります。
管理者の見守る目ができるかにより、
働き方改革の成功・失敗は決まる。
そこで、裁量労働制を課す場合の仕組みを考える。
管理者のポジショニングである。
まず、職務としての「管理者」を選任する。
職務は、労働環境(明るく働きやすい、忙しい人や困っている人を助ける)
に関する仕事のことです。
職場のスーパーバイザーを選任して、
業務の過負荷を業務管理責任者へ第三者の視点で
コントロールする。
時間管理と、進捗管理の役割を二分する。
この取り組みは、活力のある職場環境作りにもなり、
そこから生まれる製品・商品・サービスは
お客様に喜ばれるものになると考えます。
特に新入社員が入るこの時期は、
上司、先輩、部下という関係が新たに生まれます。
見つめなおす絶好の機会だと考えます。
時間をプレゼントした後は
見守る目が重要であることを
お伝えしておきます。

<まとめ>
今日は、「時間をプレゼント」についてお伝えしました。
一つ目は、裁量労働制が難しいわけ、
二つ目は、任せる勇気、
三つ目は、見守る勇気
でしたね。

経営のヒントになれば幸いです。
支援や相談等は
お問い合わせフォーム
からお願いします。
なんでも結構です。気軽にどうぞ。

次回は「生産性向上その4「方法」」です。