モノづくり技術力向上コンサルタントの日記

経営と技術を取り持つ解釈士

【モノづくりの技術力向上コンサルタントが考える生産性向上その2~ツールのPDCA~】

こんにちは、技術力向上コンサルタントの赤星@技術士です。
生産性向上の要因である「4M」の視点で
製造業の困りごとの解決の方向性を考えていきます。

PDCAサイクル
モノやコトを作り出すツールには、
どんなモノやコトをつくるのかという
目標達成のために使うツールがあります。
それが
PDCA
です。
PDCAを簡単に書くと、
(1)P:計画のこと。
やりたいことややり遂げたいこと、
つまり目標の設定です。
ポイントは、
 ①やりたいこと(見つける)
 ②やるべきこと(野望)
 ③やらなくていいこと(捨てる)
を分けて考えること。
それを明確にしてから、
計画(P)
します。
計画のポイントは、
 ①期限を3段階に区切る。
数か月、1年、5年など、達成目標に合わせて変化させる。
 ②具体的にする。
 行動することを明確にする。
ここでは「考動」がメインで
結果は後からついてくるというレベルで考える。
 ③行動できないことを正当化しないようにする。
 行動できない理由をつくらない。
 いそがしいのは当たり前。
になります。
(2)D:考動のこと。
 一般的には「行動」と書きますが
私は「考動」と考えます。
 主体的に動くことが重要です。
 計画を形にして、行動できるようにするのです。
(3)C:評価のこと。
 評価と書くと、
構えますが、簡単に言うと
今の状態と計画とのギャップを
良い点
悪かった点
で書き出します。
そして、良い点は更なる向上手段を
悪い点は、原因特定を
します。
(4)A:改善策のこと。
Cで挙がった内容を
具体的にします。
キーワードは、
「考動」
です。
実際の計画の修正案を示すために
必要な行動計画へ変更していく
大事なところです。

<スパイラルアップを目指して>
このP・D・C・Aは見ての通り、
循環します。
循環は、モノやコトを途切れさせないメリット
があり、新たな気付きや
異なる発想転換へつながっていきます。
上記を1枚のワークシートで視えるようにします。
修正を遠慮してはいけません。
何回も修正して、
そして、
ツールを使いこなすことで
生産性を向上させるのです。
ツールは使いこなすことが重要です。
導入して終わりでないことを
忘れないでください。

<まとめ>
今日は、「ツールのPDCA」についてお伝えしました。
一つ目は、PDCAサイクルとは何か、
二つ目は、スパイラスアップを目指して、
でしたね。

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【モノづくりの技術力向上コンサルタントが考える生産性向上その2~ツールをカスタマイズするには?~】

こんにちは、技術力向上コンサルタントの赤星@技術士です。
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<お・も・て・なしを実現>
ツールは、協働ができると使い方は広がります。
それらに合うようにカスタマイズを考えるからです。
それには、「考動力」が必要です。
自らの頭で考えて、動ける力のことです。
どんな企業や組織であっても根底にある考えは同じと考えます。
具体的な考動は、環境や立場によりも変化しますが、
そのためにやるべきことは同じだということ。

<考動力UPには?>
考動力を向上させる方法例を以下に示します。
(1)新規参入;世の中にある商品に応用できる技術分野を想定する。
(2)新設計:自分色のモノや考えを設計する。
(3)作って売ってみる;売れなくても、できることを伝えるだけで良い。
(4)コト(技術)・モノ(デザイン)・ルート(販路)の3軸で差別化。
(5)今あるモノ・できるコトを掛け合わせる。
(6)フォークアイの視点:俯瞰すること。
(7)あえて面倒で手間のかかるコトやモノに挑戦する。
(8)コトやモノの生い立ちを伝える:誕生秘話

<コトとモノを組み合わせた結果・・・>
いかがでしょうか?
今ある現実を俯瞰して、コトとモノの組み合わせという
単純なストーリーは?
新しいモノやコトの多くは、
過去の応用にすぎません。
新しい技術や商品は急に降ってきません。
掛け合わせや組み合わせで、
今あるツールをカスタマイズして、
考動力を養ってみてはいかがでしょうか?

<まとめ>
今日は、「ツールをカスタマイズするには?」についてお伝えしました。
一つ目は、おもてなしを実現する考動力、
二つ目は、考動力向上には・・・、
三つめは、コトとモノの組み合わせでできること、
でしたね。

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【モノづくりの技術力向上コンサルタントが考える生産性向上その2~でも機械はあくまでもツールであること~】

こんにちは、技術力向上コンサルタントの赤星@技術士です。
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<機械はツール>
機械は使いこなす人がいて、初めて価値を生むものです。
その使いこなす過程を売り物にするという考え方があります。
商品を作るプロセスに機械が関与します。
その使いこなすノウハウを魅せるのです。
自社の強みは、
機械を操り工夫をした結果である商品でなく、
その過程であること。
つまり、過程がないと生み出せない商品があること。
今まで価値がつかないと考えていた「コト」に着眼して
見てはいかがでしょうか?
商品という成果物は、価値はあります。

<価値・性能の変化>
近年のグローバル化によりモノの価値や性能は変化しました。
そのため、収益確保ができないという問題を抱え、
コストダウンをするための生産性向上に主眼が置かれた
20年です。
モノづくり力は低下して、思考は
「コスト競争」
「成果物競争」
に集中しました。
日本の文化や思想から考えて、
それに向かったことは間違いだったと感じます。

<原点は、おもてなし>
「おもてなし文化」である日本は、
人を会話し、売り手が価値を創造していくこと。
会話により、真の価値を探求してうまれた
「おもてなし」文化。
この文化の価値は、原価の見えないものです。
特に海外の人には、大きな価値です。
生産性を上げるには、価格がつけにくい価値を前面に出したい。
そうすれば自ずと、生産性は上がります。
つまり、強みが売れれば勝手に生産性は上がるのです。
その価値を提供するためのプランを模索しています。
パートナーが見つかり、協働できる日を想定して・・・・

<まとめ>
今日は、「でも機械はあくまでもツールであること」についてお伝えしました。
一つ目は、自社の強みは、作り出すノウハウの過程であること、
二つ目は、思考の変化により、モノづくり力は低下、
三つめは、原点は「お・も・て・な・し」、
でしたね。

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【モノづくりの技術力向上コンサルタントが考える生産性向上その2~機械は使ってなんぼ~】

こんにちは、技術力向上コンサルタントの赤星@技術士です。
生産性向上の要因である「4M」の視点で
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<使ってなんぼの機械>
機械は、人が育てます。
「型」
を保つために、保守や改良をして・・・
いつまでも使える機械を作り出すことが重要です。
そうです!!
使ってなんぼ!!です。
使い慣れた機械は、痛いかゆいがすぐにわかります。
今日のご機嫌、調子・・・
健康でいられるよう、人は機械を育てて、
使ってともに成長するのです。
実は、商品や製品を世に出すことだけが
利益になるわけではありません。
企業自身が商品なのです。
ノウハウという知的資産は、
機械とともに生み出されます。

<他の業界では見たことのない使い方をしてみる>
最近、鯖江市の金属加工業がその例。
メガネの町で有名ですね。
眼鏡もチタンやアルミ、ステンレス、竹など・・・
様々な材料を様々な加工をして製品化されています。
メガネのイメージと「みみかき」を融合させた商品です。
機械は新しい使い方をされ、活躍していることでしょう。
新しいコトは身近にあります。
持っている力はまだ、
10%も出していないかもしれません。
自分の強み
地域の強み
日本の強み
をいかしたコトづくりで、
機械の生産性を高めましょう!

<コトづくりをすることで、機械は活躍する>
モノを作るだけでなく、体験といったものを売りにするのも可能です。
特に、古い機械はからくりに優れ、見た目にもインパクトがあります。
愛知県にあるトヨタ産業技術記念館には、自動織機が展示しています。

www.tcmit.org


エンジニアならわくわくする展示です。
展示物ではありますが、
メンテナンスを行い高速で動く織機は迫力があります。
同様に工場内部も見える化した企業も多くあります。
工場見学通路を設け、
見せる工場
を積極的に行う企業も多いです。
古くてもきれいで、機敏な動作をする機械を見たとき、
企業の品質の高さを肌で感じるいい機会になります。
ぜひ検討すべきだと考えます。

<まとめ>
今日は、「機械は使ってなんぼ」についてお伝えしました。
一つ目は、ノウハウは機械とともに生まれるもの、
二つ目は、生産性を高める方法は工夫次第、
三つめは、見せられる工場で信頼獲得、
でしたね。

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【モノづくりの技術力向上コンサルタントが考える生産性向上その2~リソースの発展~】

こんにちは、技術力向上コンサルタントの赤星@技術士です。
生産性向上の要因である「4M」の視点で
製造業の困りごとの解決の方向性を考えていきます。


<モノづくりは、「作って終わり」ではない!!>
買い手に使ってもらい、満足してもらえること。
これが最終目標です。
そのために、リソースは発展しないといけません。
商流は急激に変化しますが、基本となる考え方や
型はゆっくり年月をかけて変化します。
その見極めが重要です。
自社の強みを
「型」
と考えて、
商流に載せるために何をすべきか?
を考えていくのです。


<生産の改善は何のために行うのか?>
それは、顧客にどのようなメリットを与えるのか?
そこをベースとして考えて発展させるのです。
具体的には、
精密加工技術を持つ企業を例にしましょう。
大物は扱えないが、ワーク200mm程度の
難切削材を数十マイクロメーターの精度で加工する
会社があります。
精度よく、下流工程の生産性も
配慮した梱包輸送や
洗浄もしてくれます。
この会社の「型」は
難切削材料の高精度加工技術です。
それをニーズに合う加工形状に仕上げる提案を
協働でおこなうことで商流を逃しません。
ただ、商流を逃さない工夫があります。
それが、日ごろの疑問や違和感を放置しないことです。


<少しでも「あれ?」と思うと止める勇気>
すぐに対応して被害を拡大させない
判断力が重要です。
機械が壊れる前の予知保全や2Sといった基本的なことの
繰り返し・・・・
これがモノづくりだけにとどまらない
「コトづくり」
なのです。
彼らは、商流をつかむために
毎日「コト」を作っているのです。
簡単なことを続けるすごさです。
これが私の考える
リソースの発展です。

<まとめ>
今日は、今のリソースの発展についてお伝えしました。
一つ目は、モノづくりは「作って終わりではない」、
二つ目は、改善は何のためか?、、
三つめは、違和感=不具合と考える勇気、
でしたね。

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【モノづくりの技術力向上コンサルタントが考える生産性向上その2~リソースの活用~】

こんにちは、技術力向上コンサルタントの赤星@技術士です。
生産性向上の要因である「4M」の視点で
製造業の困りごとの解決の方向性を考えていきます。


<使いやすいリソースへの変更が活用への第一歩!?>
既存の設備やモノは、作るモノの特性に応じた
仕様のものです。
長年使っていると、問題点もはっきりしています。
しかし、長年使っているからゆえに、
問題点が見えにくくする
「慣れ」
が邪魔する場合があります。


<慣れはいいこともあれば、悪いことも>
「こんなもの」という感覚は、
ベテランになるほど強くなります。
その人が休むと、生産性は落ちるし、
ストレスたまる・・・
いいことがないため、初めてそのとき気付くこともあります。
そこがチャンスです。
一旦生産性を無視して、
機械の特徴を広い視点で観察してください。
もちろん、使ったことない人やベテランも。
今までの常識が非常識かもしれません。
ベテランの方は、不自由なことは
工夫をして解決しています。
それを、誰でもできるようにするだけで、
ベテランの人も代替えができる人が増え、
気が楽になります。


<経営側も同じ!?>
数週間の生産性より、
将来の生産性を考えてほしい。
生産性向上には2つあると考えます。
一つは、効率UP。
もう一つは、心のゆとり。
特に2つ目は、人の能力を発揮しやすい環境にするためには
最低限必要なこと。
あとは、人を活用するリーダーやマネージャーの手腕です。
今の日本の製造業は、リーダーとなる技術者が少ないように思う。
特に大企業。
中小企業から転職して5年。
つくづく感じている。
限られたリソースで最大の価値を提供する方法は、
俯瞰的な観察と分析、そして行動です。
それがリーダーです。
生産性向上には、目的の共有とととに
リーダーを支える体制を作ることが重要です。
そして、機械を人の役に立つ機械への転換を図りましょう。

 

<まとめ>
今日は、今のリソースの活用についてお伝えしました。
一つ目は、「使いやすい」への変更、
二つ目は、慣れはよいことばかりでなく、わるいことが!!、、
三つめは、経営の視点も同じ!!、
でしたね。

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【モノづくりの技術力向上コンサルタントが考える生産性向上その2~今のリソースが財産~】

こんにちは、技術力向上コンサルタントの赤星@技術士です。


生産性向上の要因である「4M」の視点で
製造業の困りごとの解決の方向性を考えていきます。
今日からは、4Mの「機械:Machine」です。


<おさらい>
念のためにおさらいを。
4Mとは、下記の頭文字を表しています。
人:Man
機械:Machine
お金:Money
方法:Method
です。
前回までは、「人」の視点から書きました。
一番生産性に直結するのは「人」の意識、コミュニケーション、考え方など
だと考えます。
人が変われば、環境は変わります。
<今回は、「機械」です。>
機械は、人の生活を豊かにするものです。
最近の機械は高度化して、便利になりました。
生産性向上には欠かせない「機械」です。
実体験をもとに、わかりやすくお伝えしようと考えています。
その後は、
その3:お金
その4:方法
となります。


<今のリソースが財産>
もちろん、ここでのリソースは
「機械」です。


中小企業製造業や個人でも様々な
「機械」をお持ちだと思います。
身近なものでは、
自転車
自動車
洗濯機
掃除機
など・・・
製造業では、
プレス機械
研削盤
NC
MC
など・・・
です。
今では、単独でつかう
「機械」
ではなく、
「つながる機械」
として、最先端技術を搭載したものも
増えています。


<最先端の機械が生産性を向上させるとは限りません!!>
理由は、結局人が介在するから、
(1)使いこなせる能力の有無
(2)自身の環境に合っているか?
(3)目的とその達成レベル(目標)のロードマップが描けているのか?
を検討しなければなりません。
新しい機械を導入する
「意味」
を考えてほしいのです。
狭い範囲の工程改善のために
安易に高価な機械を入れることがあります。
工程のボトルネックを改善する
という意味では正しいです。
しかし、生産性は
上流と下流川の流れのようにながれること、
を目指すべきです。
目先にとらわれ、
「ツール」ばかりに目が行くと、
結局「導入すること」が目的となり、
おかしくなりますから。
ボトムアップ型を目指す!!>
全体バランスでの生産性向上は、
ボトムアップ型で行っていくといいです。
各工程の分析・実作業の実態を
「次工程へ渡す側」
「受け取る側」
「次工程へ送る側」
の立ち位置で改善をしてみるといいです。
そこで、見えてくることがあります。
それが
「ムダ」
です。
既存の設備や方法にも改善する余地があり、
使っていない機能が見えます。
また、違う使い方ができ、前後工程でも
活用できる場合があります。
例えば、半田のガスを吸うヒュームフード。
これを、接着工程に活かすこともできます。
揮発した接着剤の溶剤が人体に及ぼす影響をなくす装置として。
できるだけ、既存の設備に
「いのち」
を吹き込むことが生産性向上の最初にすべきことです。
そして、便利になるような工夫を追加して、
「つながる機械」
として独自の組織にあう
「専用機」を作りましょう。
今あるものは「財産」です。
捨てるのではなく、どうしたら使いやすくできるのか?
を考えることが、生産性向上への第一歩です。

<まとめ>
今日は、今のリソースが財産についてお伝えしました。
一つ目は、つながる機械を使いこなす時代
二つ目は、最先端技術は生産性向上させるのでなく、単なるツールであること、
三つめは、ボトムアップ型を目指す、
でしたね。

経営のヒントになれば幸いです。
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