モノづくり技術力向上コンサルタントの日記

経営と技術を取り持つ解釈士

【モノづくりの技術力向上コンサルタントが考える生産性向上その2~リソースの発展~】

こんにちは、技術力向上コンサルタントの赤星@技術士です。
生産性向上の要因である「4M」の視点で
製造業の困りごとの解決の方向性を考えていきます。


<モノづくりは、「作って終わり」ではない!!>
買い手に使ってもらい、満足してもらえること。
これが最終目標です。
そのために、リソースは発展しないといけません。
商流は急激に変化しますが、基本となる考え方や
型はゆっくり年月をかけて変化します。
その見極めが重要です。
自社の強みを
「型」
と考えて、
商流に載せるために何をすべきか?
を考えていくのです。


<生産の改善は何のために行うのか?>
それは、顧客にどのようなメリットを与えるのか?
そこをベースとして考えて発展させるのです。
具体的には、
精密加工技術を持つ企業を例にしましょう。
大物は扱えないが、ワーク200mm程度の
難切削材を数十マイクロメーターの精度で加工する
会社があります。
精度よく、下流工程の生産性も
配慮した梱包輸送や
洗浄もしてくれます。
この会社の「型」は
難切削材料の高精度加工技術です。
それをニーズに合う加工形状に仕上げる提案を
協働でおこなうことで商流を逃しません。
ただ、商流を逃さない工夫があります。
それが、日ごろの疑問や違和感を放置しないことです。


<少しでも「あれ?」と思うと止める勇気>
すぐに対応して被害を拡大させない
判断力が重要です。
機械が壊れる前の予知保全や2Sといった基本的なことの
繰り返し・・・・
これがモノづくりだけにとどまらない
「コトづくり」
なのです。
彼らは、商流をつかむために
毎日「コト」を作っているのです。
簡単なことを続けるすごさです。
これが私の考える
リソースの発展です。

<まとめ>
今日は、今のリソースの発展についてお伝えしました。
一つ目は、モノづくりは「作って終わりではない」、
二つ目は、改善は何のためか?、、
三つめは、違和感=不具合と考える勇気、
でしたね。

経営のヒントになれば幸いです。
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【モノづくりの技術力向上コンサルタントが考える生産性向上その2~リソースの活用~】

こんにちは、技術力向上コンサルタントの赤星@技術士です。
生産性向上の要因である「4M」の視点で
製造業の困りごとの解決の方向性を考えていきます。


<使いやすいリソースへの変更が活用への第一歩!?>
既存の設備やモノは、作るモノの特性に応じた
仕様のものです。
長年使っていると、問題点もはっきりしています。
しかし、長年使っているからゆえに、
問題点が見えにくくする
「慣れ」
が邪魔する場合があります。


<慣れはいいこともあれば、悪いことも>
「こんなもの」という感覚は、
ベテランになるほど強くなります。
その人が休むと、生産性は落ちるし、
ストレスたまる・・・
いいことがないため、初めてそのとき気付くこともあります。
そこがチャンスです。
一旦生産性を無視して、
機械の特徴を広い視点で観察してください。
もちろん、使ったことない人やベテランも。
今までの常識が非常識かもしれません。
ベテランの方は、不自由なことは
工夫をして解決しています。
それを、誰でもできるようにするだけで、
ベテランの人も代替えができる人が増え、
気が楽になります。


<経営側も同じ!?>
数週間の生産性より、
将来の生産性を考えてほしい。
生産性向上には2つあると考えます。
一つは、効率UP。
もう一つは、心のゆとり。
特に2つ目は、人の能力を発揮しやすい環境にするためには
最低限必要なこと。
あとは、人を活用するリーダーやマネージャーの手腕です。
今の日本の製造業は、リーダーとなる技術者が少ないように思う。
特に大企業。
中小企業から転職して5年。
つくづく感じている。
限られたリソースで最大の価値を提供する方法は、
俯瞰的な観察と分析、そして行動です。
それがリーダーです。
生産性向上には、目的の共有とととに
リーダーを支える体制を作ることが重要です。
そして、機械を人の役に立つ機械への転換を図りましょう。

 

<まとめ>
今日は、今のリソースの活用についてお伝えしました。
一つ目は、「使いやすい」への変更、
二つ目は、慣れはよいことばかりでなく、わるいことが!!、、
三つめは、経営の視点も同じ!!、
でしたね。

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【モノづくりの技術力向上コンサルタントが考える生産性向上その2~今のリソースが財産~】

こんにちは、技術力向上コンサルタントの赤星@技術士です。


生産性向上の要因である「4M」の視点で
製造業の困りごとの解決の方向性を考えていきます。
今日からは、4Mの「機械:Machine」です。


<おさらい>
念のためにおさらいを。
4Mとは、下記の頭文字を表しています。
人:Man
機械:Machine
お金:Money
方法:Method
です。
前回までは、「人」の視点から書きました。
一番生産性に直結するのは「人」の意識、コミュニケーション、考え方など
だと考えます。
人が変われば、環境は変わります。
<今回は、「機械」です。>
機械は、人の生活を豊かにするものです。
最近の機械は高度化して、便利になりました。
生産性向上には欠かせない「機械」です。
実体験をもとに、わかりやすくお伝えしようと考えています。
その後は、
その3:お金
その4:方法
となります。


<今のリソースが財産>
もちろん、ここでのリソースは
「機械」です。


中小企業製造業や個人でも様々な
「機械」をお持ちだと思います。
身近なものでは、
自転車
自動車
洗濯機
掃除機
など・・・
製造業では、
プレス機械
研削盤
NC
MC
など・・・
です。
今では、単独でつかう
「機械」
ではなく、
「つながる機械」
として、最先端技術を搭載したものも
増えています。


<最先端の機械が生産性を向上させるとは限りません!!>
理由は、結局人が介在するから、
(1)使いこなせる能力の有無
(2)自身の環境に合っているか?
(3)目的とその達成レベル(目標)のロードマップが描けているのか?
を検討しなければなりません。
新しい機械を導入する
「意味」
を考えてほしいのです。
狭い範囲の工程改善のために
安易に高価な機械を入れることがあります。
工程のボトルネックを改善する
という意味では正しいです。
しかし、生産性は
上流と下流川の流れのようにながれること、
を目指すべきです。
目先にとらわれ、
「ツール」ばかりに目が行くと、
結局「導入すること」が目的となり、
おかしくなりますから。
ボトムアップ型を目指す!!>
全体バランスでの生産性向上は、
ボトムアップ型で行っていくといいです。
各工程の分析・実作業の実態を
「次工程へ渡す側」
「受け取る側」
「次工程へ送る側」
の立ち位置で改善をしてみるといいです。
そこで、見えてくることがあります。
それが
「ムダ」
です。
既存の設備や方法にも改善する余地があり、
使っていない機能が見えます。
また、違う使い方ができ、前後工程でも
活用できる場合があります。
例えば、半田のガスを吸うヒュームフード。
これを、接着工程に活かすこともできます。
揮発した接着剤の溶剤が人体に及ぼす影響をなくす装置として。
できるだけ、既存の設備に
「いのち」
を吹き込むことが生産性向上の最初にすべきことです。
そして、便利になるような工夫を追加して、
「つながる機械」
として独自の組織にあう
「専用機」を作りましょう。
今あるものは「財産」です。
捨てるのではなく、どうしたら使いやすくできるのか?
を考えることが、生産性向上への第一歩です。

<まとめ>
今日は、今のリソースが財産についてお伝えしました。
一つ目は、つながる機械を使いこなす時代
二つ目は、最先端技術は生産性向上させるのでなく、単なるツールであること、
三つめは、ボトムアップ型を目指す、
でしたね。

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【モノづくりの技術力向上コンサルタントが考える生産性向上その1~○○の目的を明確にする~】

こんにちは、技術力向上コンサルタントの赤星@技術士です。


「目的を明確にする」
よく聞きます。


いま、生産性向上するために一番にすべきことだと考えます。


目的=動機


行動を起こさすための、動機を明確にすることです。
組織でも個人でも、ある目的があると
即行動に移しやすいです。


<会議あるある>
当然、何でもかんでもというわけにはいきませんが。


よく会議で目的が共有されず、結果何を決めたかったのか不明な会議があります。


みんなが集まって、長い時間すればいいという風潮がまだ抜けないようです。
就業時間内だから、部下の時間を拘束するというのは当たりまえ的な考えをもった
経営者や管理職がいる会社は、生産性が上がりにくい傾向にあります。


部下の作業時間やイノベーションの時間を上司の状況報告のためだけに使うと、
経営のスピードや質も落ちます。
もちろん、人のモチベーションが下がり、士気も下がります。

 

<私は、最初から下記のことを決めることを提案しています。>
会議は30分以内!!
立ってミーティング!!
資料は事前配布、説明は要点のみ!!
配布資料の質問は、事前にしておく!!
会議は意思決定の場!!
全員発言する!!
最後のまとめをして、役割や次回の報告内容を決める!!


「いつ(までに)、だれが、なにを、どのように、どこで」を明確にして終了する!!


事前メールは会議の3日前まで、質問は1日前まで!!


決めたいことをホワイトボードやプロジェクターで共有しながら追記する!!


・・・いかがでしょうか?


すべては無理でも、1つでも取り入れると、
部下の見方は変化します。


ぜひ、試してください。

 

<多様な場面でも同じように考える>


会議だけでなく、生活や広く言えば人生も同じです。


向かうべき方向性(なりたい自分)をきめて、今できる準備をおこない、


そして目的にふさわしい目標を決める。


目標は、解決策の当たりがついていることで、定量的な考え方です。


これからは、個人の「個」の差別化が必要な時代です。
同調による生産性向上には限界が来ました。
個のスキルや考え方を変えるべき時代です。


人口減少、働き方改革ダイバーシティー・・・
1人一人が自分の生き方を見直し、
「個」の自立を考えるタイミングだと思います。


時間の使い方を自立させることで、
組織だけでなく、個人の生産性は自然と向上します。


ぜひ、考え方改革を行ってください。
次回は「生産性向上その2~機械~」です。
少し、実務事例を交えて具体的に書いてみます。

 

<まとめ>
今日は、○○の目的を明確にするについてお伝えしました。


一つ目は、会議あるある・・・決まらない会議


二つ目は、決め事をして取り組む、


三つめは、多様な場面で同じように使える、


でしたね。

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【モノづくりの技術力向上コンサルタントが考える生産性向上その1~整理整頓~】

こんにちは、技術力向上コンサルタントの赤星@技術士です。


整理整頓という言葉は、子供のころからよく聞きました。


整理とは、いるものといらないものをわけること。
整頓とは、いるものを使えるようにすること。
です。


<整理とは!?>
よく、会社内では「整理しておいて」と言われます。


断捨離か?


という意味ではなく、整頓のことを指しているようです。


例えば、「今日の会議議事を整理しておいてくれ」
と言われると、「必要な情報を引き出せるように」
という意味だと解釈します。

 

<オフィスあるある>
よく、机の上の書類は、当事者しかわからない・・・
という現実に直面します。


1人の仕事が見えない場合、
不在時の緊急対応ができないという問題が発生します。


探し回り、見つけても、それが最新のものか・・・・
当事者に連絡がついても、
当の本人も机を見ないとわからない・・・
など。

 

<整頓ができて問題は解決できる>
そこで、現在の状況がわかるメモや共有メール、共有情報書き込みなど
あれば整頓された情報として確認できます。


生産性向上には、チーム力が重要です。


そうでなければ休暇もとれない。
便利な情報化社会ですから、
ネットやメールですぐにやり取りできる。
しかし、休暇でなく仕事になる。


いかがですか?


生産性が上がると思いますか?
生産性はチーム全体であげるものです。


情報を共有できる仕組みができれば生産性は格段にアップします。


ツールはいろいろあります。
それぞれの組織に合うツールを選びカスタマイズすることで、
使い続けるツールへ変化させてください。


それにはまず、整理できる体制作りからだと考えます。

 

<まとめ>
今日は、整理整頓についてお伝えしました。


一つ目は、目指すは整頓です


二つ目は、オフィスあるある、状況不明?放置プレー、


三つめは、整頓できれば問題解決できる、


でしたね。

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【モノづくりの技術力向上コンサルタントが考える生産性向上その1~フラットな関係~】

こんにちは、技術力向上コンサルタントの赤星@技術士です。


生産性はスピードに関係します。
そのスピードと直結するのは人間関係です。

 

<垣根のない人間関係=生産性向上>
会議でも上司部下関係なしに、オープンな討論ができる関係です。


垣根のない関係は、個人の責任感を増すことにもつながります。


いち部下の発言でなく、プロジェクトメンバーとしてのフラットな立場での
発言です。


責任のある発言を繰り返すと、人は成長します。


責任感も向上し、自分がしなければならないことを定め、自主的に行うようになります。
上司は、無視をしないように負荷を見定めて力量を図るだけでいいのです。
そうすれば、個々の力量から判断した根拠のある、意思決定の迅速さへとつながります。
その一つとして、悪い要素もオープンにしやすいから。
そして、フォローやバックアップが早期にできることで、生産性は向上します。
社外でもそうです。

 

<フラットな関係は、活発な意見交換を生む>


新たなビジネスや余暇の充実へと展開します。


私は、技術士の有志で受験指導を5年しています。
年4回程度のセミナー&懇親会へ参加します。


会社が異なりはしますが、目指す方向性は一緒です。
ですから、ビジネスや余暇の話もフラットにしています。

 

<フラットな関係で成長は右肩上がり>


ぜひ、このような関係を社外でも作る仕組みができ、
業務以外のモチベーション向上による
業務の生産性向上へつなげていただきたい。


人の成長は、業績に直結します。

 

<まとめ>


今日は、フラットな関係についてお伝えしました。


一つ目は、生産性向上へ直結、


二つ目は、活発な意見は、モチベーションUP、


三つめは、成長が売り上げに直結する、


いかに生産性を上げるフラットな関係へ移行していくか


でしたね。

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【モノづくりの技術力向上コンサルタントが考える生産性向上その1~必要な言葉の選び方~】

こんにちは、技術力向上コンサルタントの赤星@技術士です。


日本の文化は「気配り」、「忖度」です。
それができる人が出世しました。


しかし、多様化・情報化社会の中では、
情報量が多く、気配りや忖度にも限界があります。
だから、しなければならないことは、言葉で伝えて
いかなければなりません。

 

<言葉で伝えるためにすべきこと①>


私も会議前には、上司から聞かれることをそうていして調べておくことで
質問への対応力がUPするという思いから、調査をします。


これは、忖度です。


前述したように、様々な業務内容を複数同時にこなす中、
単に仕事量が増えるだけです。


顧客へのプレゼンは、目的や伝えるべきことが明確であるため、
段取り八割の原則が通用します。

 

<言葉で伝えるためにすべきこと②>
これから、しておかなければならないことや
すべきことを完璧にすると
仕事は終わりません。


そこで、最近では以下の取り組みをして生産性を上げるようにしています。
(1)質問する。
(2)60%の出来で意見を求める。


たったこれだけです。
「(1)質問する」意図は、答えは複数あり選択肢によっては
パターンが異なると推定できるから。
また、質問の最後に
「では、確認させてください。主旨は・・・と考えました。」
と最後の質問をします。
異なれば、再度質問です。
忙しい上司の時間を割くのはなかなか難しいですが、
できるだけ最初に精度を上げておくことが、
仕事の質とモチベーション維持につながります。

 

<常識が非常識>
特に「常識」と思うことでも質問をしておきます。


私の常識との乖離を確認するのです。


長年同じ業界や仕事をしていると
曖昧な表現でも忖度してしまします。
しかし、間違っていることもあります。
大事なのは、言葉の意図が表現と一致しているかです。
表現とは、文章や形にしたときの容姿です。
私は、様々な業界の人との打ち合わせや転職2回の経験から、
表現には気を付けています。
言葉の中身を知り、表現することができれば
生産性は格段に向上します。
また、60%の時点で確認を取ることも大事です。
方向性の早期修正ができるからです。
資料作り中に、内容の変更の可能性はあります。
特にプロジェクトが暗礁に乗り上げているとき。
早めの軌道修正は依頼者と作成者お互いのストレスを軽減
させてくれます。


この質問することと60%資料提出により、
会議資料の目的がはっきりして
資料を使った会議では、
「決められる会議」
へ変化します。
会議は、意思疎通の場ではなく、
意思決定の場です。


だから、時間は短くていいのです。
意思疎通は、事前資料の読み込みでできます。
会議前に担当者へのディスカッションでもできます。
生産性向上とは、そのようなことの積み重ねからできると考えます。
ぜひ、必要な言葉を考えて業務に挑んでください。

 

<まとめ>
今日は、必要な言葉の選び方についてお伝えしました。
一つ目は、言葉で伝えるためにすべきこと①「段取り」、
二つ目は、言葉で伝えるためにすべきこと②「質問」「60%の出来」、
三つめは、自分の常識は上司の非常識!!
でしたね。

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